最初に見たのは高校生のとき。当時ダンス部に所属していて、イベントの出し物で「ウエスト・サイド物語」を演じることになって見たのがきっかけです。もう、何度見たか分からないくらいリピートしました(笑)。見せ場のダンスパーティーのシーンで私が「ジェット団」の女性役を演じ、ジョージ・チャキリスが演じた「シャーク団」のリーダー役を私の親友が踊ったんです。高校時代の思い出とともに、私の人生の中で一番見た映画ですね。昨年、「躍り組 日向―ひなた―」を始動するにあたって、ダンス・踊りの初心に帰ろうと、最初に手にした映画はやっぱり「ウエスト・サイド物語」でした。
今思い返してもメーンの筋書きであるトニーとマリアの単純な「ロミオとジュリエット」的ラブストーリーは印象が薄いんですよね。両チームが互いにののしり合う言葉などが不思議と心に残っているんです。「ジェット団」はアメリカ人、「シャーク団」はプエルトリコ人の若者チームとしてその対立が描かれているのですが、プエルトリコ人は移民としてアメリカ人から当然のように汚い言葉を使われるのです。けんかのシーンでは、汚い言葉が汚いトゲのある言葉を生みだしてしまったり、ダンスシーンの合間のセリフには人種差別も織り込まれていたりします。私は映画を見るとき、「発しているメッセージは何だろう?」って思いながら観賞するのですが、この映画は「無用な対立や争いほど無意味なものはないんだ」というメッセージを含んでいるんじゃないかなと思います。
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