![]() |
島村麻里 Shimamura Mari 1956年東京生まれ。大学卒業後、メーカー、放送局勤務を経てフリーライターに。読書と旅行、食べることをこよなく愛している。新潟日報などの新聞や雑誌に書評やコラムを執筆。著書は「アジアン・リゾートに快楽中毒」(講談社)、「本日のへなへなくん」(角川文庫)、「地球の笑い方」(講談社文庫)など多数。 |
![]() |
| |||
|
|
|
今月のシマムラ 水害や地震で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。毎月、読者の方々からお便りなどを通じて励ましていただいていただけに、心が痛んでなりません。一日も早いご復興をお祈り申し上げます。 |
|
イギリス・おいしいものもあるんです! ロンドン食べ歩きはこの本で 当連載も、地球を半周ほどしたろうか。今度はどこへ「行こう」かな。ただ、正直いって優先順位の低いところもある。たとえば英国……だ。 英国式朝食やアフタヌーン・ティーは、たしかに楽しい。が、ディナーとなるとねえ。インドにイタリアにチャイニーズ。つい、「英以外」に逃げてしまう。 『英国レストラン探検』(前田己治子編・著・双葉社)によれば、英国料理が発達と洗練に出遅れたのには、17世紀の禁欲主義が背景にあるんだそう。不評をかこつのは、単調な味付けが中心な主菜のせい、とも。たしかに! 肉や魚のメーンはまず塩味のみ。アジアの舌はすぐ飽きる。「英国人の我慢強さというよりは、変化を好まない(単調さに強い?)性格があだになっているような気がします」と、筆者は語る。 とはいえ、英国料理=まずいという思いこみから一歩も出ずにいるのはもったいないというものだ。揚げうなぎのパイにアナゴの煮こごり。フィッシュ&チップスくらいしか知らなかった庶民食にも、この本でいろいろあることがわかった。「オリエント急行でランチ」「ミュージアムレストラン」など、ロンドン食べ歩きガイドも充実。ラグビー取材がきっかけで英国にのめりこんだという筆者の、ユーモラスな語り口もいける。
笑いのセンスがキラリと光る。 |
|
|