
持っているモノとのスタンスを考えて
「カンタンに片付けられる整理収納」を提案している収納スタイリストの吉川永里子さんに、10カ月の息子さんとご主人と一緒に暮らす築38年・広さ37㎡の部屋で、ご自身が実行している整理収納の工夫を見せてもらった。
まず玄関。 「入ってすぐキッチンが丸見えでいやだったし、仕切りがほしかったので」と設置したカウンターキッチンの後部に有孔(ゆうこう)ボードと呼ばれる無数の穴の開いたベニヤ板をつけた。 「この穴の大きさにあった木の棒を買ってきて差し込み、普段履いている靴のみ出しておきます」
畳敷きの和室にフローリングカーペットを敷き、押し入れにはサイズをそろえて衣装ケースを入れ、シャツや下着などジャンルを決めて収納。 「収納するボックスやケースはなるべく同じ色・同じ形でそろえるのがすっきり見えるコツです」
ベッドは夫婦だけのときに使っていたダブルベッドと、同じメーカーのシングルベッドを並べた。 「すぐ使わなくなるベビーベッドではなく、子どもにはずっと使えるシングルベッドを買いました」。 ベッド下も大切な収納スペース。 ワインの木箱に本などを入れている。
「忙しいときほど、片付けるといいんですよ」と吉川さん。 「そうするとやるべきことの優先順位が明確になります。 自分の暮らす部屋は頭の中と同じ。 整理してあったほうがいいですよね。 ただ、きちんと片付けようとせず、かなり忙しい状態でもできるくらいの収納方法にしておくのがポイントです。 だから箱をジャンルわけし、そのジャンルを守ることだけ徹底すれば、その箱の中は時間があるときに好きなように整理すればいい。 ジャンルわけしておけば『探す手間』も省けます」
モノは必要・不必要で判断すると全部必要だと思えてしまう。 「そうではなく、今現在使っているのか、いないのかを考えたほうがいい。 使っていないなら、たぶんそれは必要ないモノ。 それにさいているスペースこそ無駄ではないでしょうか」。 フリーマーケットやインターネットオークションなどを活用すれば、自分にとっては必要なくなったモノも捨てずにすむ。 また吉川さんは洋服など「1つ買ったら1つ処分」を原則としているそうだが、「そうすると必要でしかも質のよいものしか残らなくなります」。 まずは自分が今持っているモノを見直すことから始めてみよう。
「もともと大の散らかし屋でした」と笑う収納スタイリスト・整理収納アドバイザーの吉川永里子さん。 現在は「整理収納でかなえるおうちカフェ」をモットーに、居心地のいい空間を作るおしゃれな整理収納術を提案。 雑誌を中心に整理収納スタイリングを行うほか、セミナーやワークショップを開催。 自身のホームページ「書茶-fumisa-」では、すてきな空間に近づけるアドバイスをメールと写真で行う通信アドバイス(有料)も行っている。 「出して片付ける整理収納は一生ついてまわるもの。 生活していれば散らかるのは仕方ないですし、小さな子どもがいればなおさらです。 誰にでもできる整理収納のコツをお伝えしたいですね」「書茶-fumisa-」 http://fumisa.net
「整理収納のある暮らし」 http://blog.fumisa.net

